wee-jay

瞑想(迷走)中です。

『たまこラブストーリー』~『カフカ鼾/Okite』



先月の話になるけどたまこラブストーリー観てきて、これが僕が何年かアニメ観てきた中でトップ1になってしまった。
もしこの先アニメを観ることが出来なくなってもそれでもいいやって観終わった後思ってました。

ツイッターでよく「テレビ版と全然違う」って感想を見たけど残念ながらそれは違う。たまこ以外の人って結構恋してましたよね?みどりちゃん、あんこちゃん、たまこの父ちゃん、さゆりさん(銭湯の人)は結婚して、そのさゆりさんに想いを寄せる豆腐屋さん、そしてもち蔵の片想い…、結構な人が恋をしているわけで、それらの人たちに視線を向けるとそこには無数の「○○ラブストーリー」が存在するわけで、それが今回の劇場版でそのしせんがたまこに向いた。ただそれだけの話。そしてたまこまーけっとで時折反復された’everybody loves somebody’という魔法の言葉にすべてが集約できちゃうわけ。

だから何も奇をてらったところもなくたまこまーけっとの続きを京アニらしくありえないくらい細かな心理描写やしぐさ、見せ方で描いてくれたなーってのが僕の感想。とはいえ主人公ですから飛びっきりロマンチックにね。ラストの学校のシーン~京都駅~クライマックス~エンディングの流れは僕の中でいろんなものが死んで、アップデートされたんですけどね。何が死んだかは言いませんが。

この映画、近日中にまた観るつもりだし、円盤は当然買うとして、今のところ京アニショップでしか売ってない(と思う)設定資料集に映画の主題歌「プリンシプル~こいのうた」も買いに行きました。まだ暫くたまこへの散財は続きそう。それでもまったく惜しくないと思えるのはこの作品が初めてです(そして最後になるのかな)。





さて今度はカフカ鼾ですね。このバンド名からして結構ゆるそうなインプロを想像してたんだけど、意外にも(?)ミニマルで緊迫感溢れる即興というのが一聴したイメージで、何かそれきりになってたんだけど、気付いたら現時点で40回くらい聴いてる。

メンバーはピアノに石橋英子、ドラムスに山本達久、シンセにジム・オルークという布陣。出した一音の質の重視や先の展開の読めなさ、爆音でノイズを出してドンパチやるといったところにフォーカスを置く即興ではなく、まるで巨大な建造物の石を一段ずつ積み上げていくような繊細な演奏である。無音から背景でゆったりしたシンセドローンが立ち上がり、石橋のピアノがミニマルな波紋を立てる。そこからじっくり時間をかけて高揚していって(リズムを解体するかのようなドラムスが凄い!)、最後はドラムスが前に前に扇動していくようなオルタナティブまで。本当に音を積み上げていく感覚がそこにはある。

演奏の軸となるのは石橋のピアノと山本のドラム。この2人のグルーヴの音楽である。オルークはその背後でシンセにより様々に背景を描く作業に没頭する。何というかジムオルークらしいというか、インプロにおいてサポートに徹する感じは坂田明とのセッションを思い出す。しかしこのカフカ鼾では「監督者」みたいな言い方がしっくりくる。何か常に2人に睨みを利かせながら、実は3人で楽しんでるような、ゆったりとして余裕をすごく感じるし、これは今までのオルークのインプロ作品にはなかった感覚。

変わらないなと思うのは、右肩上がりするこの音楽の波形が、彼のポップサイドによく似てるなと思ったり。僕が真っ先に思い付いたのはBad Timingの2曲目。閑静から徐々に高揚して多幸感あるトロンボーンの祝祭にこのカフカ鼾は似てると思った。インプロとポップの折衷と言うべきか。これは過去の作品にも時折見られたけど。

いろいろ書いたけど、一つ言えることは37分かけて作られた石の建造物は、どこまでも高く、美しいです。






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  1. 2014/05/04(日) 23:49:22|
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