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瞑想(迷走)中です。

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Christian Wolff/Stones

先日交通事故に会ってしまいました…まだ体が本調子じゃないので外に遊びに行かずに家でブログを書きます。これいつもの僕じゃん。

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今日は現代音楽です。しかもとびっきり静かなものを。

ジョン・ケージ周辺の作家の中でもモートン・フェルドマンと並び有名なクリスチャン・ウォルフ、その中でも有名な1969年の『石』という作品です。この作品は明確なスコアというものは存在せず、以下の五つの指示の元に演奏されるという楽曲で、その指示というものは
①石から音を作り出す。石から音を引き出す。
②様々な大きさや種類、色の石を用いる。
③大体は不連続に、時にせわしく演奏する。
④石同士を打ち付けたり、擦り合わせたり、弓を使ったりアンプで増幅したりしてもよい。
⑤ただし、石を破壊してはいけない。
というものである。恐らく上記の制約の範囲内で自由に演奏してもよいという即興性の高いもので、普通に非楽器経験者でも演奏することのできるかもしれませんね。安易な考えかもしれませんが前衛音楽にはこうした非楽器的なものが沢山あるのでこう考えるのも悪いことではないとは思います。

さて、このCDでは64分に渡って石の奏でる音が収録されているのですが、演奏している"Wandelweiser Komponisten Emsemble"という人の面子がMichael Pisaro、Burkhard Sclothauer、Jurg Frey、Thomas Stiegler、Kunsu Shimという人たちで、特にMichael Pisaroは現在に至るまで多くの作品をリリースしているサウンドアーティストで、日本でもいろんな音源を聴くことができる。まあこれだけの面子が集まり一時間以上ストイックに石を鳴らし続けるだけあって、音を「聴く」という行為を再定義するきっかけになりうるものである。

まず、演奏はほとんどの部分が無音である。忘れたころに石を落とすこんという硬い音が現れてすぐ消える。あるいは石同士をこすり合わせるふっという音が現れては消える。あとは静寂が流れるというものである。意外にも展開のようなものはあり、中盤は断続的に石が音を奏でる展開もあったりする。石の奏でる音は恍惚としていて意外にも楽しいのだけれども、こんなのが一時間以上続くのかと思うと聴いていて退屈なのではないかと思うけど、この作品の本質は無音の部分にあると思う。
まず、あまりの無音の為か録音スタジオの空気がありありと表れていること。演奏者は石以外殆ど音を立てることはないのだが、場所のちょっとした物音が、あるいは演奏者の黙々と石を鳴らす風景さえも見えるようである。スピーカーで聴けば自分の部屋の空間とは別にもうひとつの空間が現れ、ヘッドホンで聴くと耳はその空間に支配されてしまう。
そしてもうひとつ、部屋の外から聴こえてくる物音、さらには部屋の音、もっと言えば自分の立てる物音までもが耳にビビッドに入ってくることだ。個人的な体験で恐縮ですがこのCDを聴いたのは初秋の夜だった。外は虫の鳴き声の大合唱で、無音部分にこれが入り込んできていたく感動した。結局スピーカーの音量をマックスにし部屋の窓を開け放って聴いていた。ものすごい音楽体験であった。家が新幹線の線路に近いのでその轟音と、外からの子供の弾くピアノなど。恐らくCDを聴くということで耳を集中して傾けることによってこれらの音を日常生活のレベル以上に耳に取り込んでしまったためにこんなに鮮明に(また、音楽的に)取り込んでしまったのではと思う。ちなみにウォルフ自身、自分の作品の無音部分にたいして外部の音を遮断する意思はないらしく、それらの音も含めて享受することは悪いことではないと述べているので、聴衆のこのような音楽体験はある程度意図されるものとして昇華されてしまうのだ。恐ろしい楽曲です。

動画

大分ノイジーな方です。
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  1. 2013/11/10(日) 18:30:26|
  2. music
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Stephen Cornford/Six Tape Machines

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このジャケ格好良いなー。しかもLPだからでかいので、つい手にとって眺めてしまう。そうです。今日はレコードの紹介します。

当ブログ初のLP作品となりますこのSix Tape Machinesは、取り上げるのはもう3度目となるイギリスのサウンドアーティスト/即興演奏家であるStephen Cornfordにとっても初のLPであるということで、なんか運命感じちゃいますねー。何言ってんだ。

このStephen Cornfordという人は上記のとおり即興演奏という側面を持っており、そっち方向でのリリースもたくさんあるのですが、なんと言っても有名なのはカセットプレイヤーを何十台も繋いだ機械の駆動音を追求したインスタレーションBinatone Galaxyということになるでしょう。

今日紹介するのはまさしくその延長線上にあるといっていい作品で、4台のオープンリール、2台のカセットウォークマン=Six Tape Machinesということになる。補助的なものとしてコンタクトマイクでそれらの音を拾い、自作のアンプでそれを増幅してるというシンプルなアナログセット。今回も電子変調は施されていないということで、機械の生の音が聴けるのは前作と同じである。

しかし聴かれるサウンドはBinatone Galaxyよりも明らかに進化している。というのもBinatone Galaxyがカセットの駆動音にフォーカスし聴衆に聴かせるというインスタレーションで、あくまで音の次元に留まっていたのに対して、今作では綿密に音を操作し、構成をしっかり考えて作曲されている。完全に音楽として聞かせにかかってるのだと思う。全体的な印象としてはBinatone Galaxyよりもダークで、よりノイズ寄りになっっている。多様な音像が投影され、印象的な展開の切断と出現。不安定な揺れや強靭さ、それぞれ異なる性格を持つ4台のリールが奏でるカタコト、ゴトゴトというミニマルな物音、突発的に発生する劣化由来の破るようなノイズ、そして何より驚くのは全編で彷徨うダークアンビエントな持続音。これはとてもこれらの機械から発せられるとは思えないようなサウンドで、種類もたくさんあるときてる。まるで機械からさらに新たな音を「取り出す」様で、この探究心がこの作家の新鋭さを物語っているのではないかな。いやあ、本当に恐れ入った。両面に一曲づつ長尺が納められているので聴きごたえも抜群。

ぜひ聴いてほしい作品です。自分の中で今年のベストかなぁ。


  1. 2013/11/04(月) 20:35:30|
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いろいろ

また随分間隔が空いてしまった。


ルー・リードが逝ってしまいましたね。このブログに辿り着く人からするとMetal Machine MusicやVelvet Undergroundが馴染み深いと思いますし実際訃報が流れたときには僕もメタルマシーンミュージックやアンドニコといったアルバムを棚から取り出して聴きました。しかしながら僕の中でルー・リードといえば"Walk On The Wild Side"なんですよね。絶対的に。むしろ僕だけでなくこの曲はヒップホップ通ってきた人には忘れられないはずで、A Tribe Called Questの"Can I Kick It"の元ねたとして知られてます。トライブ永遠のチルアウトチューン。僕もこの曲と"Electric Relaxation"は昔から好きで、メタルマシーンやヴェルヴェット知るずっと前からルー・リードのことは認知していて、そして今回の訃報でまず一番最初にこの曲が浮かんだり、、、間違いなくワイルドサイドを歩いてた音楽家だと思います。


そして先月末に京都磔磔でJazz非常階段を観てきました。年季のある町屋建築の中は壁一面にサインやペインティングだらけで(僕の座ってた横にはウィルコ・ジョンソン)音もよくていい箱でした。開演前、John Lee Hookerの濃厚なシカゴブルースがかかっていて、いい感じだなと思ってるとJOJO広重さんと美川俊治さんが登場し短い挨拶の後即爆音。前半は三通りのデュオセッションで坂田明さんのグロウル、JUNKOさんの重層的なスクリームなど、生で聴くことで改めてすごい技術だなと一音をしっかり聴いてたんだけど、二部のJAZZ非常階段になるとそんなことはもうどうでもよくて、ひたすら鳴らされる爆音の洪水(しかし見事なまでに各奏者の音のすみわけがあり、それらが一斉に押し寄せてくる。)にひたすら体を浸して気持ち良くなってた。40分くらいぶっ通しだったのかな、それでももういいやとか一瞬も思わなくてむしろ何時間でも聴いていたかったほど快楽的でした。やっぱライブは良いなと思いました。気持ち良いノイズは良いノイズです。あと、やっぱ坂田さんが絶叫したところの盛り上がりは凄かったです。


あと、レコードプレイヤーを新調しました。デノンのそんな高くないやつだけど、音が格段に良くなりました。以前は友人に売ってもらったポータブルプレーヤーを使ってたんですが、こっちは盤全体がテーブルに乗る分余計な振動を拾わないからいい音で鳴るんだとおもいます。あと今のところ使ってませんがUSBに取り込んでMP3に変換にすることもできる。テクノロジー万歳!!
あと、フルオートシステムの便利なこと。手動で針を落とすことと、聴き終わったら針を戻すという動作が省略できて横着な僕には良いですね。その勢いでレコードA面B面をひっくり返してくださいよ。
これに伴って気になってたLPを買ったり、売り切れる前に確保しておいたLPも良い音で聴けたりするのでそれらの音源も追ってブログに書いていきたいと思いますー。

  1. 2013/11/03(日) 16:16:39|
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