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瞑想(迷走)中です。

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Jim O'Rourke/Disengage

こんばんは。

突然ですが旧ブログから記事の移動が完了したのでこの度旧ブログの方を閉鎖しました。
多くのアクセス本当にありがとう御座います!!今年の一月にブログ始めて、1000を超えるアクセスを頂きました。他の方のブログと比べると恥ずかしい数字ですが、僕の変な趣味に対してこれだけのアクセスがあるというのは個人的に革命的な出来事なのです。今後はこちらで細々と更新していくのでどうぞよろしくお願いします。


Jim O'Rourke/Disengage
さて今日はお馴染みジム・オルークさんのずっと書こう書こうと思っていたアルバムを簡単にではありますが取り上げます。皆さんはジム・オルークという音楽をどのように捉えているでしょうか?(←ちょっと気になる)ポップな歌物やソニック・ユースでの活躍から、ノイズ・フリージャズといった即興演奏やエレクトロ・アコースティックというマニアックな路線まで非常に多作な人ですが、今日取り上げるこの二枚組アルバムはドローン作品です。91年と92年の作品なので活動初期のものですね。大まかに言うとながーーーい音が延々と続くのがドローンですが、この作品で繰り広げられる世界はひたすらに冷たく、時に狂気を感じるほど暴力的な部分もあり、気が抜けない。これをかけると、空気がピンと張り詰める様な感覚に襲われる。ところが僕はその中に体温のようなものも見いだせる。聴きにくいと言うことはなく、この系統の音楽の中では割とさらっと聴けるのかなとは思います。

ベースやボイス、電子音や風のような音(多分フィールドレコーディング)のドローンなのですが、そこはジム・オルークというべきなのか、様々な仕掛けが淡々とした流れの中に仕込まれている。DISC1の三曲から構成される組曲「Mere」ではチェロやトロンボーン、ショートウェーブといったゲストの面々が加わり音を重ねていく。面白いのはDISC2の二曲からなる「A young persons guide to drowing」の一曲目(20分余裕で越えます)で、始めは水滴の跳ねるフィールド音を交えた穏やかなドローンから始まるんですが、徐々にエレクトロニクスから発振される電子音が加わり少しずつ水かさを増していく。それは次第に狂気を孕みつつ支配的となり、最後には無慈悲でどこまでも凶暴な電子パルスだけが鳴り響く。そしてそれが唐突に止んだ後の世界は、聞こえるか聞こえないかくらい微弱で穏やかなフィールド音(電子パルスの音が強烈で大きいから微弱に聞こえるのかもしれない)。そしてそれに加わる軋んだ病的なバイオリンの旋律。これも始めは微弱なのだが、フィールド音が途切れて急に大きくなってきた所で全ての音が途絶える。20数分の旅の終わり。

ちょっと話は飛んでこれはツイッターでもした話なんですけど、このDISC2の一曲目、寝てる人確実に電子パルスの独奏になるところで飛び起きます(笑)序盤は穏やかな音が続くので心地良いのですが、ラストの凶悪な電子パルスを目覚まし時計だと思って飛び起きるんですよね。僕の家は人が訪れても僕がつまらないからすぐ寝てしまうので、これをかけるとどんな人でも起こすことが出来るとっておきのCDなのです!!

まぁそれはともかくとして本当に素晴らしい完成度を誇ってると思います。二曲目も淡々とした流れの中にガサゴソ言うフィールド音が現れて聞き物です。

とにかく冷たく冷酷な、しかし時折温かいアルバムなのでこれからの季節、秋の夜長などに最適なのではないでしょうか。薄手の毛布か何かに包まり、熱いコーヒーでも飲みながらじっと聴くとしっくり来ると思います。って、僕がやりたいだけですが(笑)

動画:アンバーチとやってる。中々幽玄な音世界。



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  1. 2012/09/10(月) 20:14:13|
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ヘミングウェイの流儀

ヘミングウェイの流儀

多分一年くらい前でしょうか…ファッション誌『2nd』が「ヘミングウェイ特集」と冠して、彼の愛用していた品々とそれと類似した(もしくは同じ)商品を大きく掲載したんですね。それも含めてファッション業界でにわかにヘミングウェイがファッションのアイコンとして祭り上げられてるような気がしまして。それは何故かという答えを探す必要があるんですね。どんな物事にも因果関係があるものです。

そこで今日取り上げるのは書籍で『ヘミングウェイの流儀』という本なんですね。この本はアーネスト・ヘミングウェイというアメリカの大作家のライフスタイルを洗い晒し掲載しているもので、例えばブーツ、ジャケット、スーツなどの洋服類。加えて万年筆、ナイフ、本、絵画、レコードといった日用品や嗜好品などを沢山紹介しています。僕の読んだヘミングウェイの小説は、『老人と海』『日はまた昇る』『キリマンジャロの雪』くらいなもので、あまり読み込んだ作家とはいえないですが取り上げることにしました。

彼の物選びの基準とは、例えば「動きやすいもの」、「頑丈で長く使えるもの」、「余計な装飾のないもの」であり、具体的アイテムを少し挙げとくと、マッキーノコート、LL BEANのBeanブーツ、Brooks Brothersの一型スーツ、ミリタリーウェア、CONVERSEのジャックパーセルなど… 今でこそかなりの知名度を誇り、皆に愛用されているものですが彼の生きた時代はその登場をリアルタイムで体感してた時代。それらを彼はいち早く取り入れ、年月をかけて淘汰されるものはされていき、この本に載ってるものが残ったのです。

しかし、上の物選びの基準を見てると、ヘミングウェイは今のファッションとは真逆の思考法をしているのではないだろうか。おしゃれは我慢とよく言うし、服は流行を過ぎれば着なくなるし、やたら派手なデザインの服は多いし… なぜヘミングウェイの服飾術がいま注目されてるのがだろう。

それは2ndという雑誌の嗜好上、彼の着てる服と推したい服が適合しているという理由もある。確かにそういえばそうである。しかし、どうもつまらない。雑誌の印象操作に引っかかってるだけではないのか。

しかし僕はヘミングウェイが一般的な視点で今注目すべきアイコンであるという思いは変わらない。それは何故か。答えは不況だから。みんな以前ほどお金を使わない、使えない。だから頑丈なものを永く愛用している方が経済的だと思う。余計な装飾がないほうが飽きが来ない。普遍的なもの、それを求めるというのがこれからの時代に適合するのではないだろうか。流行ばかり追い求めたら疲れるもんね。

はぁ、価値観の押し付け… きもいブログだ…



  1. 2012/09/10(月) 17:01:45|
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衛藤ヒロユキ/がじぇっと

衛藤ヒロユキ/がじぇっと

僕の大好きな漫画を紹介します。しかし僕はそれほど漫画を読むわけではなく、むしろ大方の漫画を処分してしまったくらいで、こんな僕が漫画について何か書けることがあるのかと疑ってしまいます。しかしその中でも今日紹介する衛藤ヒロユキ氏の漫画だけは全て手元に残していて(超初期の作品以外はフルコンプ!!)、小学校ではじめて読んで以来今に至っても大ファンなんです。彼の代表作といえば魔方陣もとい『魔法陣グルグル』で、僕と同世代の人はアニメもやっててドンピシャなはずなのですが…これが本当に傑作で、今読み返しても本当に面白い。現在はガンガンオンラインにて魔法陣グルグルのスピンオフ作品『舞勇伝キタキタ』を連載中。あの伝説のキタキタおやじが主人公なんです。ギャグの切れ味抜群の快作です。

置きはこれくらいにして今日紹介するのが『がじぇっと』という作品で、時系列で言うと魔法陣グルグルの後期(2004~2005年)とダブるように連載されていた作品で、絵柄もこの頃のグルグルと酷似しています。ネタバレ的なことはしませんが、簡単に概要を説明すると、中学生同士の恋愛(はぁ、もう書くの疲れてきた)を主眼に、意志を持ち成長する機械(がじぇっと)や周囲の大人の人が絡むラブコメ+ファンタジーといった感じの作品で、ラブコメ的要素とファンタジー的要素がお互いを邪魔することなくとても有機的に絡み合っていて、完全に衛藤ワールドです。独特のメルヘン的な世界観、他の人とは切り口が違う前衛的なギャグ(この作品ではその要素は薄いけど)、随所に漂うサブカル臭、魅力を伝えるのは僕の語彙では難しいけど、色んな要素がおもちゃ箱の中のようにごちゃごちゃに詰め込まれてるようでホント独特です。そういえば「グルグルはコマの集まり」という衛藤氏の言葉を見たことがあります。まさにその通りで彼の漫画は一コマ一コマ切り取って眺めてても充分楽しめる。

少し脱線しました。さっきラブコメ+ファンタジーって書きましたが、舞台は東京なので現実的な問題も盛り込まれており、それが中々リアルで痛々しいんですよね。恋愛以外の中学生的な問題、街での出来事などがそれに当たり、より話を身近なものとしてくれます。懐かしさというか、何というか…(涙)

少し残念だと思ったところもあり、それはラストに近づくと話が高速に展開していくところで、恐らく打ち切りに合ったのかもしれませんが急展開で雪崩れ込むように話が終わってしまうところがあり残念です。勿論それによって得られるスピード感は中々気持ち良いという側面もあるのですが…

さっき「随所に漂うサブカル臭」と書いたのですが、サブカル好きにはぜひ読んでもらいたい作品です。衛藤氏のサブカル趣味が全開なのはグルグルで、例を挙げたらきりがないので音楽について取り上げると、グルグルでは、ジュリアナテクノである「T-99/Anasthasia」や、ラッパーLL COOL Jやその代表曲Rock the bell、ヒップホップの祖と言って良いGrandmaster Flashなどをキャラクターの名前や地名に冠してみたり、レアグルーブやブレイクビーツにも造詣が深いということが垣間見れます。実は漫画書く前に音楽ライターをやっていて、DJでもあったというから当然ですね(衛藤氏がDJをしているところはYoutubeやニコニコ動画で見ることが出来ます)。がじぇっとでは架空のロックバンド「ロケットガールズ」が話に関わってきますし(Tahiti 80って書いたTシャツ着てる子いるし…)、ファッション方面でもレプリカジーンズやHTCのベルトなど、美術においてもイタリアの未来派について言及があったりと盛り沢山です。楽しめます。

と、このように作品の内容よりもその付随的なことばかりだらだら書いてしまいましたが、僕の他人にオススメできる数少ない漫画です。書店などで見かけたらぜひ覗いてみてください。


  1. 2012/09/10(月) 16:55:04|
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Sonore/OTO

Sonore/OTO

Peter Brotzmann-Tenor Sax,Alto Sax,Clarinet,Tarogato
Ken Vandermark-Tenor Sax,Clarinet
Mats Gustafsson-Baritone Sax

今日はSonore/OTOを紹介します。録音は2011年4月のロンドンの「Cafe OTO」にて。発売は2012年。僕には珍しい新譜。OTOです。音です。ジャケットにも漢字で「音」と迫力ある字で書かれている。CDのライナーに「Design by BRO」と書いてあるからブロッツマンの書いた字であろうか。達筆!!

内容もジャケットに負けない最高の内容。クレジットを見れば分かる通りリズム体なしのサックストリオ。曲名の横に作曲者名があるが、メロディなどはあるにはあるものの、ほぼ全編三人による自由自在なインプロヴィゼーションが繰り広げられる。

サックストリオというだけあって、リズム体がいない分浮ついて締まりがない印象がありそうだなと買ったときに思ってたけど、家に帰って実際に聴いてみるとそんなことは全くなかった。例えば#3の後半でBrotzmannとVandermarkが絶叫奏法で暴走し出しても、低音担当Gustafssonのバリトンが下で支えてるため途中でダレることなく演奏が進んでいく。

また、非常に演奏の強弱のつけ方が上手い。音の大きさを自在にコントロールしてパワー一転倒なだけではない面も見える。頭から全開で最後まで突っ走る演奏も爽快感があって好きだけど、場の空気と他者の演奏を見聴きしながら巧みにテンションをコントロールしていく様は知性的である。まぁBrotzmann,Vandermark,Gustafssonという僕が取り上げるのも恐縮なくらいの大物フリージャズ・ミュージシャンだし、互いによく共演する間柄だから、お互いがお互いで音楽的に息が合って、よく通じ合っているのだと思う。

こんな感じで38分間ずっと管楽器だけ聴いていられるので、特にサックスが好きな人は聴いて損はないでしょう。

動画


  1. 2012/09/09(日) 14:55:24|
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The Thing/Live at Bla

The Thing/Live at Bla


Mats Gustafsson:Reeds
Ingebrigt Haker Flaten:Double Bass
Paal Nilssen-Love:Drums

The Thingという何とも検索しにくい北欧の即興フリージャズトリオの記事です。昔アメリカにThe Bandというサザンロックのバンドがありまして、検索のし辛さではThe ThingとThe Bandは双璧ですが、その音楽性は全く違います。ていうかThe Bandの話はもういいか。好きなバンドなんですけどね。

まぁ、僕はこのThe Thingというトリオのことを元々知っていたわけではなく、Twitterのあるフォロアーさんのブログのほうでオススメされていたのを聴いた次第なんですけど、その攻撃的で破壊的な音楽性に一発でやられてしまいました。まずはじめに聴いたのが『Shinjuku Growl』という2008年の新宿PIT INNでのライブ盤で、全曲失神級のやばさです。特に#3の序盤のMats Gustafssonの猛々しい連続的なサックスの咆哮とそのバックで唸り上げるゲストのJim O'Rourkeのギターに、頭の普段使わないような場所を掻きむしられるような体験をしまして、すぐに今回取り上げる『Live at Bla』を買ってこれまた衝撃を受けたという流れです。

このアルバムは65分の中に二曲だけ入ってて、とても尺長なんだけど、そんなことはどうでも良くなるほどぶち切れた演奏が繰り広げられる。二曲ともメドレー形式になっていて場面場面で演奏の様相は変わっていく。一曲目のCharles Tylerの曲あたりからの盛り上がりもヤバイのですが、括目すべきなのはやはり二曲目。はじめはThe White Stripesというアメリカのガレージロックのバンドの『Aluminum』という曲をカバー。ベースのFlatenが冒頭三分ほどの不穏な雰囲気のソロの後、不意に曲のラインをとり始める。そこから一気にGustafssonとNilssen-Loveが雪崩れ込んできて轟音開幕。原曲であるAluminumのギターのパートをFlatenのベースが、ボーカルの部分をGustafssonのサックスが担当していて、始めの方はある程度忠実なカバーをやってるんだけど、そこは轟音フリージャズトリオの彼らですから、どんどん曲を破壊していき、最後のほうにはフリージャズ好きが最高の笑顔になるほどの崩れっぷり。で徐々に静かになり拍手が入りファーストセット終了。

すぐさまセカンドセットに入る。まずMats Gustafssonが無伴奏の長いソロから入る。そしてDon Cherryという有名な人の『Awake Nu』という曲のテーマを吹き始める。ここが面白くて、お客さんか奏者の誰かがGustafssonの吹くテーマに沿って歌ってるのが聞こえてくる。よっぽどこの曲が好きなんですね。それは置いといてテーマの二周目で一気にベースとドラムが雪崩れ込んできます。注目すべきはPaal Nilssen-Loveの超爆裂ドラムでしょう。何というか、音楽に神とかそういう言葉使いたくないけど、明らかにここでの爆ドラム中心のサックスの身を削る咆哮とベースの音は神懸ってます。言葉に出来ない。次の展開はNilssen-Loveのドラムソロで、ここでは比較的ソリッドなプレイ。彼のドラマーとしての引き出しの多さを垣間見れます。その次には自然にDavid Murrayの曲へ流れ込んでもう一度爆発して三十分越えの二曲目が終わる。Flatenの演奏の閉め方が粋でカッコイイです。

要点をよくまとめられず、言いたい事をあまり言えないままの記事になってしまいましたが、このライブ盤のやばさを物語る確かな指標のようなものは存在します。それは、このライブの観客の異様なほどの盛り上がりと歓声と拍手です。彼らのプレイの中に引きずり込まれた観客の興奮度がこっちにも伝わってきます。まぁ、この内容で興奮しない観客なんていないよね。

動画 同時期の別ライブで収録曲やってた

with Thurston Moore!!

これが野外で見れるなんてノルウェーは最高だ!!
  1. 2012/09/03(月) 21:50:14|
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The Core/Golonka Love

The Core/Golonka Love
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以前Torbjorn Zetterbergというベーシストの記事を書いたときThe Coreというノルウェーのバンドに少し触れましたが、今日はそのバンドの二枚組ライブアルバムを。この『Golonka Love』というアルバムは2007年~2008年にポーランドで行われたライブを収録したものです。アマゾンにはありません。HMVにはあります。

現在のメンバー Jorgen Mathisen(Alto Sax),Erlend Slettevoll(Piano),Steinar Raknes(Bass), Espen Aalberg(Drums)

このバンド、60年代のJohn Coltraneのカルテットの影響を受けてることはすぐに分かります。それは彼らのレパートリーにColtraneの「Naima」やMcCoy Tynerの「Walk spirit,talk spirit」って楽曲が入ってることからも分かるし、このCD買ったレコ屋の店主の方と喋ってて、「Coltraneのフレーズがばりばり出てきますよ」と言ってたことからも分かる。ライブ一緒に見に行った友達は「Sleepwalkerみたいな感じ」と言ってました。Sleepwalkerあまり詳しくないけどyoutubeでみてると確かに似てる。なお、当の彼らのライブはかっこよかったのは言うまでもありませんが、特に7th Fatherという楽曲での冒頭のドラムソロからサックスが入ってきてデュオのフリーインプロといった様相を見せ、サックスがテーマを吹くところからベースとピアノともう一人のテナーが入ってくるところの空気感には本当痺れました。

脱線しました。内容を見てきます。

一つ目のライブ:@Free Blues Club,2008/2/20
現The Coreの演奏。これは何と言ってもここではローズピアノを弾いているErlend Slettevollが素晴らしい。ローズを機材で歪ましてぐにゃぐにゃ(?)にして弾いてるおかげで、凄くかっこいいジャズ・ロックに仕上がってます。Jorgen Mathisenの「Zaire」で見せる無伴奏ソロも相当ヤバイです。

二つ目のライブ:@Club Hades,2007/3/4
旧The Coreの演奏。サックスのJorgen Mathisenが加入する前に在籍していたテナーサックスKjetil Mosterのいた頃の演奏。全編アコースティック。このKjetil Mosterという人はドスの聴いた低音部から音がかすれるくらいの高音部まで変幻自在に吹きまくる。かっこよすぎます。ドラムのEspen Aalbergの手数も中々のもので、出来ればドラムソロやって欲しかった…。なぜなら、僕が京都にライブ観にいったときに見せてくれたドラムソロが激烈だったからなのです。

三つ目のライブ:@Blue Note,2007/12/3
ポーランドにもブルーノートあるんですね。これは上の旧The CoreにDJ Lenarというターンテーブルを加えた演奏。DJ MIXは今までたくさん聴いてたけど、ジャズのアルバムにおけるDJってのはあまり知らなくて…(僕の持ってるジャズのCDでDJ入りはNils Petter MolvaerのSolid Etherくらいなもので)。The CoreのDJ Lenarはレコードのチリのようなノイズを入れたり、分かりにくいけどスクラッチ入れたり、サンプリングした声ネタを混ぜたりなどしております。Kjetil Mosterのテナーの音もそうなのですが、DJが入れるサンプリングボイスのおかげでスピリチュアルな演奏になっており、とても熱いライブとなってます。INTERUDEで見せるインプロも良いです。

まぁ僕が語るまでもなくカッコイイバンドなんです。彼らの公式ホームページ(埋め込んであります)でタダでライブ音源がダウンロードできますので、これは必聴ですよ!!個人的にはアルバム『Blue Sky』のリリースツアーでFarmers Marketのギターの Nils Olav Johansenが入った音源が良いです。

動画
新コア

旧コア。名曲7th Father。Kjetilのテナーがものすごい




  1. 2012/09/02(日) 22:14:55|
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Kid Koala/Your Mom's Favorite Dj

Kid Koala/Your Mom's Favorite Dj



今日紹介するのは中国系カナダ人のターンテーブリストであるKid Koalaの2006年作。「Your Mom's Favorite Dj」。このタイトルからKid Koalaという人の持つユーモアか何かを感じ取って頂けるものと思う。それは欧米の一般的な田舎町の日常のようなもの。でもママのお気に入りなものはDJ Kid Koala。このDJは他のDJが作るブレイクビーツとはまず視点が違うというか、一風変わっていることが分かる。その音楽はクラブミュージックに趣を置きつつも、そのルーツにはディキシーランドジャズ、ブルース、ロックといった生演奏の音楽がある。そしてその作風はユーモアと機知に富み、知的、洒脱、そしてどこかメランコリックである。

アルバムは基本的にはビートにボイスや楽器などのサンプリング音源を乗っけてスクラッチをはめていくという作り。しかしそこにはKid Koalaの強烈な個性が主張する。例えば#1で彼の十八番であるトランペットのソロをスクラッチで表現するという神業を披露する。これは動画で確認したほうが分かるんですが、トランペットの持続音の入ったレコードをスクラッチで強弱をつけることによってソロを表現するということをやっていて、「ホント何やってるんだよ」と笑顔で言いたくなるような楽曲。他の曲でもやってます。あるいは#4では歪んだエレキギターのサウンドをこれまたスクラッチで表現してしまっている。この手法も他の曲(#10など)で使われている。こういうターンテーブルという楽器を使って別の楽器の音を表現することに僕はどうしても魅力を感じます。ターンテーブルという楽器の可能性も広がりますしね。

あと、クラブミュージックという音楽は、あくまでハコでかけて使えるかという命題が付き纏うものだと思います。それはフレーズの妙だったり低音の鳴りだったり様々だけど、言い換えたら一曲単位で音を聴くということになります。これはクラブミュージックの世界におけるDJプレイ(Mixもバトルも含めて)というものがその曲とその曲、あるいは別の曲をつなげたり、ミックスしたり、逆に回したり、コスったり、二枚使いしたりするものであるから当然のことです。もっといえば更に1フックやあるいは1フレーズだけがピックアップされることもあります。
だからこそ12インチや7インチは意味を成してくると思うのですが、このアルバムに関してはアルバム自体を一つの作品として捉えたほうがいいかも知れません。それほどまでに計算され尽した曲順、作風を考えるとそう思います。それ故にクラブミュージックはあまり聴かないという人でも取っ付きやすい作品です。

動画:管スクラッチ。まぁこういうことです。
  1. 2012/09/01(土) 14:23:28|
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Jacob Fred Jazz Odyssey/Race Riot Suite

Jacob Fred Jazz Odyssey/Race Riot Suite


ジャケットが強烈ですねー。アートワークが逸品のアルバムは良いアルバムなのです。
これはJacob Fred Jazz Odysseyというアメリカのジャズバンドの2011年作。彼らは元はトリオだったみたいで、その頃はMedeski Martin & WoodやBenevento Russo Duoのようなジャム系の音楽をやっていたんですが、今回は5つもの管楽器をフューチャーし、彼らなりのビッグバンド的表現を打ち出したアルバムであると言うことが出来ます。音がぶっといです。

キラートラックは#3.Burningで、5管の分厚いアンサンブル、超パーカッシブなBrian Haasのピアノ、Jeff Coffinって人のフリーキーなテナーソロ、ぶっ飛びますよ。

あと、管楽器のフロント五人のうち、「Home made horns」っていうワクワクするような楽器を使うものがいて、全体としては僅かしか使われてないように思うけど、トランペットをエフェクターで変形させた(?)ような不思議な音を出してます。あと、#8の中盤くらいに出てくるノイズも「horns」と複数形だからこれかなぁ。さすがによく分からない。

動画:エレピの弾けっぷりが凄い


  1. 2012/09/01(土) 14:11:18|
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Helge Lien/Hello Troll

Helge Lien/Hello Troll


まずはCDジャケットの写真を見て欲しいです。森です。深い深い森です。まるでアルバムタイトルの如く、トロールさんと「こんにちわ」してしまいそうな深い森。このCDのイメージを色に表せといわれたら勿論緑と答える。見事にジャケ写のイメージを脳内に刷り込まれてます。

さて、アルバムタイトルの中に入っている「トロール(Troll)」とは実はノルウェーの伝承だったんですね。知らなかった。僕の脳内でトロールとは、ドラクエしかイメージがなかった。それとは違い前回に引き続き取り上げるHelge Lien Trioの方々は、恐らく幼少の頃からこの伝承を聞かされ育ってきたのだろうから(文化として定着してるからね)、僕らよりもトロールが身近なものであるはず。このアルバム全体にそのエッセンスが含まれているのかもしれないが、そのタイトル曲である#7.Hello Trollはアルバム唯一の実験的な楽曲。ミニマルな要素を含みつつ、緊迫感を持って曲が進行する。これが彼らの持つトロールのイメージなんだろうか。僕には良くわからない。

#1も#2も緊迫感のある曲。ピアノの硬いタッチとベースの音が緊迫感もたらしている。#3もはじめの一音がアルコ弾きから始まり重い音かと思いきや、Helge Lienのピアノが美しいテーマを奏でる。北欧らしい美しさと荘厳さを備えた楽曲だ。

#4はHelgeの左手とベースがユニゾンを奏でる。左手でほぼ一定のリズムとフレーズをキープし右手は暴れまくる。キレがあってカッコイイです。#5は明るい雰囲気でKnut Aalefjaerのドラムの入ってくる所の鈴のような音が心地よいです。

#6は息のつまるようなバラード。バラードでブラシ使うのは鉄板だけどやっぱいい仕事してます。あざとくない。Frode Bergのベースソロも良く歌ってます。#7は前述で#8も#5同様明るい曲である。素晴らしいテンションで加速していきます。ラストトラックとなる#9は趣を変えてゆっくりとした楽曲。しっとりと終わります。

Helge Lienのピアノは硬派なタッチのときもあれば、優しく湿度と体温を感じるときもある。でも聴くとそれとわかる特徴のあるピアニストです。曲も良く出来ていて本当に良いです。

動画 拍手入るところでにやりとするヘルゲの顔が良いです。


  1. 2012/09/01(土) 13:26:48|
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Helge Lien/Natsukashii

Helge Lien/Natsukashii


今日取り上げるのはノルウェーの大好きなピアニストHelge Lienのピアノトリオ最新作『Natsukashii』です。『懐かしい』です。日本語です。実際にタイトル曲である#1.Natsukashiiは、日本人が聴いてもはっとするような美しい楽曲で、この曲を聴いたことなくても「懐かしい」と思わせるような情緒があるHelge Lienのオリジナル曲。

#2と#4はピアノが跳ね回る曲で、前者は愛らしい曲調で、後者は左手のリズムが疾走感と緊迫感を生む楽曲。#3は静的で綺麗なな曲。

#5はベースのアルコ弾きが重たい湿った感じをもたらし、#6は#1と同系統で美しい。

#7は二周目のテーマ掲示のときにドラムとベースが入ってくる時の空気感が凄い。三者の素晴らしいインタープレイが聴ける。まるでBill Evansのトリオのような…

抽象的な楽曲である#8,9を経てラストトラック#10は、例えるなら『もののけ姫』のラストシーン(だいだらぼっちが倒れて死んだ森が再生する)の草が生えてくるところのBGMにぴったりというか、元のBGMと差し替えても違和感なしというか。春の小川と新芽の萌える草原を想起させるような楽曲でCDが終わる。通して聴いた後暫く余韻が残ります。

曲調が多彩なので聴きやすい、更に録音が凄く良いので普段ジャズを聴かない人にも広くオススメできます。

動画。収録曲やってます。


  1. 2012/09/01(土) 13:19:57|
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Torbjörn Zetterberg Hot Five/förtjänar mer uppmärksamhet

Torbjörn Zetterberg Hot Five/förtjänar mer uppmärksamhet

今日紹介するのは、スウェ―デンのダブルベース奏者Torbjörn Zetterbergの2004年のアルバム『förtjänar mer uppmärksamhet』で、この人は去年10月にThe Coreというノルウェーのバンドのベースとして来日しており、僕はこの公演を見に行ったのですが、自身が長いベースソロを弾いている時にちょっと退席したドラムの人のスティックを床に落としたり、同じソロの中で「アー」って言いながら手を痛がる素振りをしてみたり、とてもひょうきんな人となりの人だなぁという印象を受けました。何か変なTシャツ着てたし。

そんな人のリーダー作だから明るい作風なのでは?と思いきや必ずしもそんなことはなく、ダークな楽曲もあり、多彩な人でした。一曲目から重いダークなベースラインに導かれ、これまた来日したJonas KullhammarとPer Texas Johanssonの二管による暗いテーマが掲示される。そしてLudvig Bergheのピアノがソロをとり、次にPer Texas Johanssonのクラリネットが早いパッセージでソロをとり、テーマに戻って終わるという構成の一曲目。疾走感はあるけど切迫感があり重い。しかしカッコイイ!!

モダンな雰囲気の二曲目を経て、三曲目はリズム体のパッキングの上を、二本のテナーサックスがまるでツル草のように互いに絡み合い曲が進行していく、ピアノのパッキングと二本のテナーから溢れ出るフレーズの奔流が何とも言えない哀愁を漂わす。3分半ほど過ぎた頃、サックスの合間を縫うようにピアノソロが始まりすぐに無伴奏に。このLudvig Bergheのソロは非常にリリカルで言葉も出ない美しさ。で、そのまま曲は終わる。個人的にはベストトラック。

四曲目は一曲目みたいにZetterbergの重厚なベースラインに導かれ二管がこれまた暗い妖しいテーマをとる、先発はJohanssonのバスクラリネット(恐らく)で、曲の雰囲気を咀嚼した妖しいソロ。バスクラのソロが終わらないうちにBergheのピアノが入ってくる。そしてテーマに戻って終わると思いきや、ここでリーダーZetterbergの短いけどはじけるような内容の濃いベースソロ。テーマから着かず離れずの良いソロです。

五曲目はのっけからJonas Kullhammarの長いフリーキーなソロが素晴らしい濃厚ハードバップ。上がります。それでバラードの六曲目というかんじでアルバムが終わる。

このアルバムではリーダーのTorbjörn Zetterbergはあまりソロをとらない。どちらかというと奏でる黒い音色で主張してくるタイプ。積極的にソロをとるというより、あくまでリズム体の一人として機能している。楽器は違うがDave Baileyの『Bash!』というアルバムに近い印象を受けます。Dave Baileyはリーダー作でもソロはあまりとらずパッキングに徹してるという人であり、Zetterbergと若干共通点があるように思えます。どちらのアルバムもタレントではなく縁の下の力持ちが良盤を作るという好例ではないでしょうか。

動画です。最初のP音お気をつけください。



  1. 2012/09/01(土) 13:14:46|
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