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Thomas Stronen/Pohlitz

Thomas Stronen/Pohlitz

Thomas Stronen-Beatable items,Electronics

4月最後の更新です。一週間前くらいにFoodというノルウェーのバンドとNils Petter Molvaerという同じくノルウェーのトランペッターが来日して、京都にも来たので今更だけど行っとけばよかったと後悔してますが、今日取り上げるのはそのFoodのドラマーThomas Stronenの、2006年のソロ作品。8曲39分。リリースはRune Grammofonです。

個人的にドラムソロのアルバムは、ピアノソロやサックスソロと比べて取っ付きにくい印象があってイマイチ手が伸びないんですが、このアルバムはドラムソロと言っても、一般的なドラムセットで叩くというのではなく、「Beatable items」とあるように、様々なパーカッションそして恐らく本来楽器ではないものまで(言ってみたらガラクタ)で構成されている、実験的で音響的なスタイルのアルバムです。勿論一発録音。キンキンした金属音からポコポコした音まで多様な打楽器音が聞こえてきます。

また、このアルバムの特徴として、エレクトロニクスの使用があります。ピヨピヨと丸みを帯びた電子音や、あるいは波が打ちつけるような鋭角な電子音が、この作品の楽曲へ良いアクセントになっていて素晴らしい。打楽器の音と音の間だけでなく、エレクトロニクスを入れるタイミングにも素晴らしいセンスを感じる。

内容を軽く見ていく。
#1と#5は正にミニマルの極地。なんともいえないパコパコした打楽器をただ叩いているだけ。ある意味アルバム内で一番異質な楽曲と言える。
#2からは色んな打楽器とエレクトロニクスが入ってきます。とてもじゃないけど一発撮りには聞こえない完成度の高さが伺える。
個人的に最もやられたのは#8で、何と言うかアフリカの宗教音楽のような匂いがする。それは宗教において太鼓というものが果たす役割の大きさ(日本では木魚みたいなものですね)というか、僕が昔読んだジョセフ・コンラッドと言う小説家の『闇の奥』と言う作品のアフリカでの祭事のシーンで太鼓が延々と鳴り響いているのが強く印象に残っているので、宗教と太鼓というものが個人的に強く結びついているイメージに起因していると分析していますが、兎に角民族音楽的要素を秘めています。少しずれた独特のリズム感がとても快感で、中毒性があります。楽曲が進むのに従って音が増えていき、高揚していく感じも良いです。

ミニマルなど前衛音楽がお好きな人は勿論ですが、このアルバムはいろんな人にオススメできるアルバムです。電子音の効果的使用でエレクトロニカ好きでも、民族音楽好きでも、もしかしたらクラブミュージック特にアブストラクト系が好きな人もいけるかもしれない。どんな人が聴いても何か感じるところがあるアルバムではないでしょうか。

動画

CDの音にはこれが近いです。

ドラム叩きながら卓物を上手く使っている。すげぇ。

今回の来日公演動画あがってた。モルヴェルが思ったとおり^^:
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  1. 2012/04/30(月) 23:51:53|
  2. music
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Ping/Castle Massacre

え~折角ブログ移転したのでなんか書いてみます。

まず、夏目漱石の『彼岸過迄』を読みました。これ僕が以前センター試験を受けたときに出題されたもので、今になって読んでみたくなったので買ってみました。登場人物の須永の思考パターンが僕と一部重なるところがあり読むのが非常に辛かったです(笑) センター出題箇所がどこであったか忘れてしまっていたけど、風景描写に関し頭の中に印象が残っていたので特定は出来ました。凄く良い場面のところでした。絶賛は出来ないけどそんなに読みにくくないのでよかったらどうぞ。本の話はこれでオシマイ。

次に音楽紹介します。
Ping/Castle Massacre

ノルウェーの五人組で一風変わったロックバンドPingの2005年作。ロックと一概に言っても、その音楽性は多様なジャンルを内包している、と言うのはよくありそうな文句だけど、このバンドはその内包の仕方がえげつない。ロックの中でもプログレであったりメタルであったり60's~70'sロック、他ジャンルでもポップス、ファンク、エレクトロニカなどを含んでいる。類型を挙げるとしたらamazonのレビューにもあるとおりFrank Zappaが適当である。しかし、ザッパは(僕の偏見でしかない)アルバムごとにコンセプトを持っており、従ってアルバムごとにロックであったりジャズをやってみたりしたのに対して、Pingは一枚のアルバムの中で、もっと言えば一曲の中で色んなジャンルを放り込み、結果として混然とした具沢山なアルバムを作り出している。それがPingのサウンドの特徴といえる。

アルバムを聴いて印象に残るのはシンセの音だと思う。特にこのバンドのポップな側面を支えているのはこのシンセサイザーであることは間違いなく、60's~70's的な正統的な演奏、ピコピコした可愛い音からエレクトロのグリッチ音みたいな音までバンドの広い音楽性を演出している。そしてギターは強い(恐らく)ディストーションがかかっており、メタル展開のところで主に活躍する。ベース兼ヴォーカルの人は色んな声を巧みに使い分ける(ゲストヴォーカルも入っている)。ポップスを歌う声で歌ってると思えば、急にギターが入ってきて意識が飛びそうなドスの効いたメタル声で絶叫したりして、聴いてるこちらは思わず笑ってしまうくらい。と思ったら転調してピコピコしたシンセが入ってきて全く予想できない展開へ飛んでいく。正にカオスという言葉が的確である。ベースとドラムスは演奏を下でしっかりと支えている。本当に綿密で、完成度が高い楽曲が繰り広げられる。

歌詞についてタイトル曲の『Castle Massacre』を見てみると、そこには
『俺は修道女のような格好をして城へ降りていった。戦争は始まったばかりだった。指にはチェーンソーが握られていた。 糞野郎共俺を見ろ。俺はお前に自由を要求する。 彼は道化師を見に行き、そこで道化師からいくつか忠告を受けた。「お前のやってる任務には無意味だ。神はお前に嘘を吹き込んだ。お前の行動の規範となるシステムは伝染性のものだ。俺たちはシステムを再び構築しなくてはいけない。」 五時に目覚めると、同時に日が昇る。俺は今までの軌道を変えるつもりはない。わかってくれ。 お前の自愛が萌芽することの意味を考えるな。しかしいずれは考えなくてはならない。今は自分の価値観で物事を感じればいいのだ。 』
てきとーに訳したこともあり、主語の所在が分かりにくく、語法が分かりにくかったためとんでも意訳になってしまったが歌ってる内容は深いというか、殺伐としていながら哲学的な高尚なものである。サウンドのカオスぶりとの比較から考えても面白い。他の曲まで訳してないけど単語くらい拾ってもいいかもしれない。また、殆どが英語で歌われているが、最後の曲で一部ポルトガル語が入ったりする。こういうところも見逃せないポイントかもしれない。
『quattro Figaro Que rico!』「四つの人形(モデル?)おいしーい」
何言ってんでしょうね。

こんな感じであまり他では聞けないようなアルバムなので中々オススメできます。良かったら聴いてみてください。

動画
マドンナのカバー。こんなのもやってるんですね。



  1. 2012/04/23(月) 23:59:50|
  2. music
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ブログ移転しました。

こんばんは。この度FC2の方にブログを移転させて頂きました。何故だか旧ブログのエクスポートファイルをダウンロードできないので昔の記事をこちらに持ってくることが出来ません。なので旧ブログをここと、後に発展していくであろうサイドバーに貼り付けておきます。 旧wee-jay

このブログでも今までと変わらずやっていきたいと思うので宜しくお願いします。 続きを読む
  1. 2012/04/23(月) 20:16:37|
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